M電機事務所製品検査に行ってきました。
本物件はXY方向の梁レベルや梁成に統一性がなかった為、柱梁仕口部にNDコアを採用しました。NDコアは、厚肉の角形鋼管部材で角形鋼管柱-H形鋼梁接合部に用いることでダイアフラム不要のノンダイアフラム形式接合部とする事ができ、設計の自由度があがる優れものです。
今回は上階の柱を50mm絞り、ダイアフラムで応力を処理する必要がある為NDコア内に内ダイアフラム形式で突合せ溶接しました。溶接は容易なものではなく、また梁ウェブとの隅肉溶接個所はNDコアの溶接線を削ってから溶接するとのことでかなり大変な作業になります、、
また本物件は階高が低く、梁せいを小さくしても梁に設備の為のスリーブを多々設けなくてはいけないものでした。画像はフリードーナツゼロという既製品ですが、梁端部からの距離がこんなに近いのに貫通孔を設けられます。(在来工法では無理)
認定品の素晴らしさに舌を巻く1日でした。
静岡 富士市 構造設計 構造設計事務所 株式会社永田構造デザイン